播州織の始まり

播州織の始まり

むかしむかし、その歴史は200年以上。

宮大工の飛田安兵衛さんが京都の西陣織から織物の技術を習得し持ち帰ったのがはじまりでした。

江戸時代、温暖な気候で原材料となる綿花栽培に適していたこと、

織物に大切な染色に適した軟水が流れる綺麗な川に恵まれていたこと

から織物業は広がっていきました。

そして明治時代には「播州織」と称されるようになったのです。

 

播州織の特徴といえば先染織物です。

糸を先に染めてから、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で表現します。

無地はもちろん、チェック、ストライプなどの柄、

糸の太さや密度、組織、色を組みわせて表情豊かな生地を織りあげます。

 

日本のほぼ真ん中で近畿地方に位置する兵庫県の西脇市と多可町。

ここが播州織のもっとも盛んな地域です。

 

現在では先染織物の国内生産の約70%のシェアを占めています。

今日もこの地域の至る所で播州織物の生産を行っています。

歴史は続く。

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